「百貨店の進化」を読んで
- 社長ブログ
「ネットで文房具を頼むんですが、他に何か必要なものがある方?」
・・・日々、事務所で交わされるたわいもない会話ですが・・・
世の中、本当に便利になったものです。欲しいと思えば、パソコンやスマホからすぐに注文ができ、モノによっては翌日にそれが手元に届くんですから・・・
“こんな感じだと、いずれ、わざわざモノを買いに行くなんてことは、無くなってしまうのでは?”
私なんかは、つい単純にこんな風に考えてしまっていたのですが、「百貨店の進化」(伊藤元重著)という本に出合って、その思いはみごとにくつがえされました。
(注目すべきは)百貨店の象徴ともいうべきアパレルの売り場における「女性の試着購入率が25%だ」という事実・・・
女性は試着しても、必ずしも買わないんだそうです。(ちなみに男性は65%・・・半分以上が買うんですネ)
では、女性は何をしに百貨店に行くのか? あるいは、百貨店で何をしているのか?
また、スターバックス現象というモノがあります。ちゃんと部屋があるのに、わざわざスタバへ勉強をしに来る学生、オフィスを抜け出し仕事をしに来るサラリーマン・・・彼らの目的は、どうも「喫茶」だけではなさそうです。
人間は群れの動物であり、人が集まるところが大好き・・・
IoTの普及、AIの進化によってたとえ自由時間が増えたとしても、買い物も映像も全てパソコンの前というわけにはいかないのです。
ならば、その受け皿としての百貨店という選択肢・・・今の業態を変化させても、“人々がそこに来る理由があるような場所を提供すること”が求められている。それが新たな百貨店の形になるかもしれない・・・そんな内容でした。
私達が提案する「CPサロン」も、そんな場所として進化していけないだろうか?
ただモノを売る場所から、人が集い、語らい、楽しむ場所へ・・・
新たな発見と共に、「小売店の次の形」を今一度考えるきっかけを頂きました。