ファンに支えられた定食屋さん
- 社長ブログ
弊社が健康診断でお世話になっている検診センター前にある、広さ10坪程度の定食屋さん。
このお店がなんとも魅力的です!
おばちゃん一人で切り盛りされているのですが、ランチタイムには、(平日にも関わらず)老若男女のお客様でお店はほぼ満席。
メニューはAorB定食の2種類。(どちらかがなくなったタイミングで、献立は1つになるようです)
お一人で料理、盛り付け、配膳、and洗い物までされているわけですから、お世辞にもお店がうまく回っているとは言えないわけで、もし間違ってお急ぎのお客様が入店されようものなら、「A定食、まだ~」なんて、文句の一つも聞こえてきそうな雰囲気です。
BUT、
そこで登場してくるのが、それまで雑誌を読みながら、カウンターでランチの出来上がりを待っていたお客さん!
なんと、できたての定食をお店の端の席まで運んでくれます。
また、カウンターの後ろの席に座っていた別のお客さんが、もう一つのランチをまた違うテーブルへ・・・
「ここは合宿所か?」と思うほど、“お客さん”である方々が、スタッフとしてそれぞれに働き始めるのです!?
1年に一度・・・検診の時にしかランチを食べにいかない私達には、その光景が異様???・・・いえいえ、大変興味深く、これがとっても魅力的!
・・・っで、ハタッと気づきました。
「そうか・・・この人たちは皆、常連さんなんだ!」
身内でもない、誰に頼まれたわけでもない・・・ただこのお店・・・ここのおばちゃんを助けるためだけに動いている。
そうなんです。これこそがまさに「ファンこそが売上を支える大黒柱」という考え方!
今愛読している 佐藤尚之著『ファンベース』という本の内容に、素晴らしく合致します。
私達のような小さな会社、お店が生き残っていく唯一の方法は、こんなファンのお客様を作り、そこにターゲットを絞ってさらにそのファン度を上げていく・・・
そうすることで、大企業には絶対にマネできない強固な「売上の安定」が実現できるというものです!
・・・ちなみに、あと個人的に思うのは・・・「このおばちゃん、きっと幸せなんだろうなぁ」ということ!
だって、いくつになってもたくさんのファンに囲まれて、自分自身、今だ世の中に役立ってることを毎日、肌で感じることができることができるんですから・・・(まぁ、本人は全然そんな風に思ってないかもしれませんけどね(笑))
でも私的には良い感じ!・・・こんなのが理想の“老後”ってやつです。
あのお店におられたファンのお客さんには程遠いですが、(私も微力ながら)これからもずっと応援していきたいと思っています。