満中陰を終えて
- 社長ブログ
先日、今夏に他界した(創業者である)父の満中陰法要を無事終えることができました。
昭和50年。ソニートレーディングインターナショナル株式会社が、欧米商品の輸入事業を手掛けた頃。
関西地方にまだ委託できる代理店がなく、その候補として(当時サラリーマンだった)父に白羽の矢を立てて頂いたことが弊社誕生のきっかけ・・・全ての始まりでした。
・・・40歳での難しい岐路を迎えて・・・よく決断したと思います。
それから、欧米の輸入家電販売を皮切に、大型コインランドリー店舗の設計施工、そして、CP化粧品の代理店事業と、次々と新規事業に着手。
SONYを愛し、常にSONY製品と共に歩んだ40年間でしたが、(私の視点ながら)たくさんの方々に支えて頂いたおかげで、(公私共々)充実した84年だったのではないでしょうか。
葬儀の際、周囲の方からは、「笑顔の絶えない、優しい方でしたね」というお言葉をたくさん頂きましたが、私達家族や社員にはとても厳格な人でした。
特に仕事面において・・・お金の使い方に大変厳しかった!
ケチではなく、「倹約家」。贅沢品や無駄な物品の購入を嫌い、短くなった鉛筆や広告の裏など、まだ使えそうなモノは全て専用の引き出しに集めておくなど、徹底していました。
しかしだからこそ起業以来、一度も赤字を出さずに、会社を順調に成長させることができたんだと思います。
私には最後まで厳しい「会長」で、現役の頃はしょっちゅうぶつかっていましたが、葬儀終了後に、叔父から
「君のお父さんが病床でな、『息子はよくやってくれている。任せて本当に良かった』と言ってたんだ」
という話を聞かされ・・・
今までのわだかまりは全て消え、改めて湧き上がってきた「父への感謝の気持ち」が涙となって溢れました。
父の生涯において、私は最後まで「愚息」であったかもしれませんが、いつの日か天国で再会した際、「良い会社になったな」と誉めて貰えるよう、これからもっともっと努力して参りたいと考えております。
京都インターナショナルに関わる全ての方々に・・・
たくさんのお心遣いに改めて感謝申しあげます。ありがとうございました。