京都商工会議所主催の「知恵産業経営大会」が京都ホテルオークラにて開催されました。

始めに大和総研理事長の武藤敏郎氏から、「日本経済の行方」と題した特別講演があり、その後、分科会に分かれての発表会。

私は、第３部会『強みを生かす知恵』を選択し、築地銀だこで有名な「株式会社ホットランド」社長　佐瀬守男氏のお話を伺いしました。

元々は「アイスまんじゅう」という商品を行商するという形態で起業されたそうですが、その後も色々なものに着手され、そして儲かっては挫折の繰り返し・・・

自分でも「何屋」なんだかわからなくなっていた頃に、ずっと一緒に取り組んで来てくれた仲間から、「創業時の夢はどこに行ったのか」と詰問され、メニューをひとつに絞られた・・・それが「たこ焼き」だったそうです。

そんな中、名古屋のスーパー「ユニー」にて１号店をｵｰﾌﾟﾝされた際、行列のできる店舗になりえたのもつかの間・・・誤ってボヤを起こす事態に直面され、何もかも失うことに・・・

スーパーの店長を始め、隣のお花屋さんなど、ご迷惑をかけた方々に謝って廻られたそうですが、皆から

「一人のけが人を出すこともなく、ボヤに終わって良かった・・・それより、これまでよく頑張って来たじゃないですか・・・」とお褒めの言葉を頂かれたんだとか・・・

朝の７時から駐車場、売り場周辺を徹底的に掃除・・・商品が売れたら良いという考え方ではなく、サービスを提供させて頂いていることへの感謝の気持ちを形にされていた・・・そして、そのことを皆さんが見ておられたということです。

「涙が出て止まらなかった」・・・そこからまた前だけをみて、一生懸命に仕事されたそうです。

（・・・約１時間の講演でしたが、本当に感動致しました）

日々、仕事をしておりますと、良いことも悪いことも・・・様々な場面に出くわしますが、どんな時にもそこには大なり小なり、関係者が関わっているわけで・・・

その一挙手一投足を誰かに見られていると思うと、できる限り、感情の起伏に左右されることなく、周りに対する気遣いを忘れず、フラットな状態で過ごして行ければと思います。

・・・周りの方から応援して貰える企業・・・応援して貰える人・・・

（今回の勉強を通じて）「弊社全体がそんなものを目指していける仲間の集合体になっていきたい！」・・・こんな気付きを得て、帰社致しました。

・・・そして今後、たこ焼きを買う機会があるなら、勿論・・・迷わず私は、「築地銀だこ」です(笑) 😆