京都の交際術に学ぶ!
- 社長ブログ
毎月、弊社発行の「インターニュース」に『絵画作品』掲載をお願いしている小畠由佳理さん・・・
そのお母様がグループで編集された『京都西陣イケズで明るい交際術』という著書をご紹介頂き、早速読んでみました。
「京都の人は“けっして心の隙をみせず冷たい”などと言われることがあるようです。そやけどわたしらからすれば、 “むしろ京都の人はあったかいんですよ。いつも人のことばっかり考えて行動してるんやから。ただ中に芯をしっかりもっているだけです” と言いたいところ・・・」(本文より抜粋)
・・・本のタイトルだけ見ると、何だか意味深ですが(笑)、生まれも育ちも京都の私としては、実に頷くことばかり・・・、むしろ新たな発見すらありました。
例えば、電車の中で子どもが騒いでいる所を親御さんが注意する際・・・
京都の場合だと、「見とうみ、おっちゃん笑たはる」と、なぜか赤の他人が登場します。
以前、この内容について、TVのコメンテーターが、「他人を引き合いに出して注意するのはどうか・・・」というコメントをされていたこともありますが、京都のそれは意味合いが少し違います。
公の場で大声で怒鳴るということをしないだけではなく、子どもに世間の目というもの(TPOに応じた行動)をしっかりと伝えてしつけるという別の意味も込められているのだそうです。
「他人にこかして説教する」・・・は、告げ口を避け、双方にとっての気分を害する場面を回避できるので、大人同士のやりとりでもよく見られます。
責任を転嫁するというと、ちょっと人聞きが悪い気もしますが、公家や武家との円満なお付き合い・・・、宮中を重んじながらも、幕府の顔も立てつつ・・・
(平安の昔から)周りの人から煙たがられないように気を配ることが不可欠な環境にあって、そんな文化が出来上がったのかもしれませんね。
興味のある方はぜひ是非、ご一読下さいませ!
まぁ、京都のおっちゃんにとってみれば、いい迷惑ですけどね・・・(笑)